マジックフェスト・シドニー

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寒いヨーロッパから一転、またまた真夏のオーストラリアはシドニーにやってきました! 2019年から、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストがイベント名を「グランプリ」から「マジックフェスト」へ変更したようですが、この記事ではそこまで気にしないことにします(GPという言葉も時々使ってしまうかもしれません)。マジックフェスト・シドニーは2月1日〜3日に開催されたのですが、寒さが苦手な私は「日本の一番寒い時期を夏のオーストラリアで過ごせる!」と大喜びでした。暖かい場所への出張は、衣服の量も減るのでパッキングもとても楽ちんです♪(冒頭の写真は、シドニー中心街から車で20分ほどのところにある、ボンダイビーチ。のんびりと過ごせるのでオススメです!)

ダーリングハーバーって知ってる?

今回のGP会場は、ショッピングモールやホテルが集まる商業地区、ダーリングハーバーにあるシドニー国際会議場でした。ダーリングハーバーは遊び心の溢れる開放的な空間で、観覧車があったりストリートパフォーマンスが頻繁にあったりと、横浜みなとみらいのような雰囲気がありました。観光地として有名な、ハーバーブリッジやオペラハウスがあるサーキュラーキー・ロックス地区から歩いて30分ほどのところにありますが、ダーリングハーバーは地元民の憩いの場、という感じです。レストランやカフェが充実したモールもあるので、観光に疲れたらこのエリアでゆっくりするのもいいかもしれません。

▲ 左のカラフルにライトアップされている建物が、GP会場のシドニー国際会議場。

▲ 左のカラフルにライトアップされている建物が、GP会場のシドニー国際会議場。

日本人マジックプレイヤーの活躍

皆さんは、海外GPへの参加を考えたことはありますか? 私は東京MTGブース出展のために海外GPによく行きますが、日本人の参加者もちらほら目にします。国境を越え、文化を越え、言語の壁を越えての海外GP挑戦は、少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、日本のGPとはまた違った雰囲気が楽しめると思いますよ。海外の東京MTGブースにも、ぜひ遊びに来てくださいね。

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今回のGPシドニーでは、日本人プレイヤーが2人 トップ8入りしました ―― 覚前輝也さんと中村修平さんです。日本人2人目となるマジック・プロツアー殿堂入りを果たしている中村修平さんは、今回優勝すればグランプリ優勝回数歴代単独1位がかかっていたので、かなり注目されていました。残念ながらそれは叶いませんでしたが、単独1位となる日はそう遠くないかもしれません。

2019年はブタ年?!

今回も、GPの前後に少し街を散策したのですが、色々な発見がありました。ご存知の方もいるかもしれませんが、オーストラリアは移民大国です。中でも、中国系移民は近年その数が増えていて、特にシドニーやメルボルンなどの大都市に集中しています。街を歩いていて、中国系の人々の多さに気がつきました。

今回は他にも、街中で目に付いたことがありました。それは “Happy Lunar Year!” の文字が踊るポスターや飾り付け。Lunar Yearとは、春節(旧正月)のことです。多くのショップや会社が春節を祝うポスターを貼り出していました。街のあらゆるところに SYDNEY LUNAR FESTIVAL の旗が掲げられ、シドニー国際会議場の前には巨大なブタのオブジェまで登場しました。「ブタ?」と思った方! そうなんです、「亥」の年は日本では「イノシシ」の年ですが、多くのアジアの国では「ブタ」の年なんです。

▲ 「タの年 2019 シドニー春節まつり」の旗が並ぶシドニー中心街

▲ 「タの年 2019 シドニー春節まつり」の旗が並ぶシドニー中心街

▲GP会場の前に突如現れた巨大なブタのオブジェ ▲モールでも春節のお祝い

▲GP会場の前に突如現れた巨大なブタのオブジェ ▲モールでも春節のお祝い

多文化主義国家、オーストラリア

GPシドニーのために滞在していた期間は、ちょうど春節の時期でした。中国からの移民が多いシドニーでは、街全体が春節を祝うムードで満たされていました。夜には春節を祝って花火が打ち上げられ、多くの人がイベントに集まって中国系ではない人々も一緒に楽しんでいる様子でした。オーストラリアは「多文化主義国家」をうたっており、他民族の文化も尊重する姿勢が見て取れました。

これらを目にして、ふと頭に浮かんだことがあります。「日本にも、中国系の人々は数多く暮らしているけれど、街中が春節を本格的に祝っているのを見たことが無いな」と。私は出身が横浜なので、中華街で春節を祝うイベントが開かれていることは知っています。しかし、中華街ではない場所で春節を祝っているところを見たことがありません。だから、「イノシシ」年が中国では「ブタ」年であることさえも知りませんでした。「周りに多く暮らしている人々の文化が、日本ではあまり大切にされていないんだ」と自分で気づいてショックを受けました。

現在、日本は少子化や労働力不足の影響で、政府は移民の受け入れを拡大する方向で動いています。しかし、法律の面だけではなく、ソフト面 もしっかり整えていかないと、本当の意味での多文化共生社会は成立しないように感じます。「他文化を正しく理解し、受け入れ、尊重する態度や雰囲気が、日本にも早く根付いてほしい」と思い、まずは自分ができることから ―― この記事で情報を発信することから始めてみました。皆さんの周りには、他文化にルーツを持つ人々がいますか? まずは知るところから始めてみてください。そうすれば、今まで気づかなかった世界が見え、新しい発見や出会いがあるかもしれません。

▲春節の飾り付けが華やかなショッピングモール

▲春節の飾り付けが華やかなショッピングモール